まめちの本棚

Twitterで書ききれない話題をこちらに纏めています。

書評

【書評】『"羽田の空"100年物語』近藤晃

大学で歴史学を学んだということもあってか、私は身近な事物の歴史を知ることが好きだ。全ての物事につき、過去の行いや決断の積み重ねの結果として「いま」がある。だから、ある物事をよく知るためにはその物事の由来を知るのが最良である-こういう風に思…

【書評】『戦艦大和の最後~一高角砲員の苛酷なる原体験』坪井平次

戦艦大和の最後―一高角砲員の苛酷なる原体験 (光人社NF文庫) 終戦記念日と被ることもあり、毎年7~8月にはできるだけ戦争関係の本を多く読むようにしている。7月末に実家に帰省したおり、実家の自室の書架から本書を見つけたので持って帰って読むことにした…

【書評】『在日マネー戦争』朴一

職業柄、金融関係のドキュメンタリー本を折をみてはチビチビと読んでいる。その多くは日本の大手金融機関を扱ったものだが、今回紹介する『在日マネー戦争 』は、在日コリアンが設立した金融機関を取り上げているという点で若干毛色が事なる作品である。 本…

【書評】『シグルイ』山口貴由・南篠範夫

『シグルイ』という漫画が素晴らしかったので皆さんに紹介したい。軽い気持ちで1巻を読み始めたところ、のめり込んでしまいつい15巻全て読んでしまった。 シグルイ 1 (チャンピオンREDコミックス) ストーリー 時は江戸時代初期。三代将軍家光の弟である徳川…

【書評】石井光太『浮浪児1945-戦争が生んだ子供たち』

こんにちは、まめちです。 太平洋戦争が終結した月である8月には、なるべく戦争関連の本を多く読むようにしています。 そんな戦争関連作品の1冊目として手に取ったのが、本書『浮浪児1945‐: 戦争が生んだ子供たち』です。 孤児たちを襲った過酷な運命 心に深…

【書評】前野ウルド浩太郎『バッタを倒しにアフリカへ』

研究者として生きることの過酷さ 肝心の研究成果は何か 「頑張れば夢は報われる」? まとめ 本書は、バッタ研究者である著者が単身アフリカに渡り、さまざまな艱難辛苦を乗り越え日本で職を得るまでの物語です。 ストーリーそのものは波乱万丈に飛んでおり、…

『海軍めしたき物語』にみる、日常性と非日常性について

◆高橋孟『海軍めしたき物語』 海軍めしたき物語 (1979年) 作者: 高橋孟 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1979/08 メディア: ? この商品を含むブログ (1件) を見る 高橋孟『海軍めしたき物語』 https://t.co/UIgaLTUNbi 引き続き読んでいる。著者は戦艦「霧…

【2016年度】女子会()の課題図書を振り返る

前回に引き続き、2016年中に女子会()にて読んだ本をご紹介します。 ※引用欄はAmazonに登録されている内容紹介文です。 9月17日~12月3日『左遷論ー組織の論理、個人の心理』 6月4日~8月7日『ナニワ金融道』 4月3日~5月21日『稟議と根回し』 2月13日~3月…

【2017年度】女子会()の課題図書を振り返る

仲間内でほそぼそと続けている勉強会・女子会()の課題図書をまとめてみました。 メーリングリストの過去ログを読むと、2011年から続いており、今年で6年目になります。仮に1年5冊としても、30冊ほどの本を読んでいることになります。 今回は、我々がどんな…

ゆる書評:投資関連書籍

こんにちは、まめちです。 『海外ETFとREITで始める インカムゲイン投資の教科書』という本が面白かったのでご紹介します。 プロも驚きの安定・高利回り! 海外ETFとREITで始める インカムゲイン投資の教科書 作者: 玉川陽介 出版社/メーカー: 日本実業出版社…

婚活で役に立った本4冊をご紹介します。

こんにちは、まめちです。 ようやく婚活が終わったので、婚活で経験したことなどをボチボチ書いていこうと思います。 第1弾として、「婚活をする上で役に立った書籍」を紹介します。 まずは婚活の準備を整える ◆『はじめての男の婚活マニュアル』 婚活の大ま…

『ピープルウェア』にみる人間観~人は本質的に怠惰な存在か

こんにちは、まめちです。 今日は『ピープルウェア』という本の話をします。 ◆トム・デマルコ、ティモシー・リスター『ピープルウェア』 ピープルウエア 第3版 作者: トムデマルコ;ティモシーリスター 出版社/メーカー: 日経BP社 発売日: 2014/02/05 メディ…

Kindleで大幅値下げ中の、100円シリーズ本が秀逸なのでご紹介します。

こんにちは、まめちです。 「Kindle本大幅値下げセール」で、期間限定で100円で売られている本が非常に秀逸なので、何冊かご紹介します。 ※値段はすべて2017年4月18日現在のものです。 ※2017/4/22追記:本セールは現在終了しています。 金融・経済・経理 ◆『…

【住宅ローン】「融資する側」の目線を知って、住宅ローン借入に活用しては?

こんにちは、まめちです。 諸事情により、近々住宅を購入する可能性が高まりつつあることから、合間をみて不動産相場などを調べています。 さて、みなさんが仮に住宅ローンを借りるとなった場合、あるいは住宅ローンを借りた際、住宅ローンの借り方を知るに…

新人銀行マンにオススメの本4冊【闇が深い系】

こんにちは、まめちです。 新人の銀行マンに読んでほしいオススメ本紹介シリーズ、今回で最終回です。 今日は金融業界の「闇」を感じ取れる作品を紹介したいと思います。 自分たちが扱う「お金」というものや、職場である「銀行」という組織のとらえ方につい…

新人銀行マンにおすすめの本4冊【気軽に読める系】

こんにちは、まめちです。前回の記事に引き続き、 「新人銀行マンにおすすめの本」 を4冊紹介します。 今回は、仕事や資格の勉強の息抜きに読める、比較的ユルい本が中心です。 ↓比較的まじめな書籍はこちらにまとめてご紹介しています。 mamechiblog.hatena…

新人銀行マンに読んでほしい本5冊【お固い系】

こんばんは、お節介おじさんのまめちです。 今日は、新入社員として銀行に入った皆さんにオススメの本を紹介したいと思います。 これを読んで知識をつけ、上司やお客さんをうならせる提案をしましょう! 2017/4/8追記: 関連記事を書きましたので紹介します…

女子会()議事録~トム・デマルコ『ピープルウェア』

女子会()議事録 課題図書:トム・デマルコ/ティモシー・リスター『ピープルウェア』 ピープルウエア 第3版 作者: トムデマルコ;ティモシーリスター 出版社/メーカー: 日経BP社 発売日: 2014/02/05 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ (33件) を見…

新入社員に一読を勧めたい本3冊

こんにちは。まめちです。 社会人生活は9年目になりますが、新しい会社ではようやく2年目になりました。 私の前職は銀行員でした。 銀行の支店で9年目といえば、責任者の最も下っ端である「調査役」という役職につく年頃であります。 新入社員からすれば、入…

『狭小邸宅』を読む女子会()~議事録その①

女子会()議事録 ■課題図書:新庄耕『狭小邸宅』(集英社、2015年) ■開催日時:2017年3月11日(土)9:30~11:30 ■開催場所:太陽の光が降り注ぐ、表参道のオシャレなカフェヤニ臭い西日暮里のルノアール ■参加者:あや、けいこ、しほ、まめち(※仮名です)…

【書評】葛西りいち『零戦少年』

「国のためなんて一度も思ったことはない 今だからいえるわしは 成り上がりたい その一心だけでゼロ戦の桿を必死に握った」 (Kindle版 ページNo.14より) 本書は、作者がゼロ戦パイロットであった祖父からヒアリングした、戦争中の体験談を元に描かれた作品で…

藤原久敏『あやしい投資話に乗ってみた』で学ぶ、資産運用を行う上での大事な心構え

近所の本屋に平積みされていたのが目に止まり、648円(文庫版、税抜)と比較的安価な事もあって購入。 フィナンシャルプランナーである藤原氏が身銭を切って実践した「あやしい」投資話の顛末を綴った本です。 中でも面白かったのは、5章「超高金利の銀行に…

【日経新聞評】『ウシジマくん』『カイジ』は金融教育向きか?-やっぱり『ナニワ金融道』でしょう

2016年10月31日の日経新聞の連載「読む!ヒント」に 「お金を語ろう、考えよう」 というタイトルの記事が載っており、 興味を覚えて読んだところ、少し違和感を覚えたのでブログを書きました。 本文中に 『若い世代がお金に意識を向けるきっかけとして、例え…

【書評】佐藤優『インテリジェンス人生相談』シリーズ

今回紹介する『インテリジェンス人生相談』シリーズは、週刊『SPA!』の連載「佐藤優のインテリジェンス人生相談」に寄せられた相談内容を編集したものです。 ※タイトルに『インテリジェンス人生相談』という語句は含まれていませんが、同様の趣旨の書籍であ…

【書評】『残念な旅客機たち』

何事につけても、成功者の語りから得られることは少なく、失敗経験から得られる学びは大きいものです。 『残念な旅客機たち』というタイトルからは、そのような有益な学びが得られそうな雰囲気が漂ういいタイトルだと思います。 本書を一読して認識したこと…

【書評】國重惇史『住友銀行秘史』~プロローグ

ツイッター金融クラスタ・不動産クラスタを中心に話題になっている『住友銀行秘史』。 その余りにもエグい内容から「おなかいっぱい」「胸やけする」などの読後感を持つ人が続出しています。私も同感です。 内容については、既にツイッタラー諸賢のつぶやき…

【書評】藤井健司『金融リスク管理を変えた10大事件』

・VaRを用いたリスク管理 ・BCPプランの策定 ・金融商品を販売する上での「適合性原則」 ・レピュテーショナルリスクの管理 ・フロント部門とリスク管理部門の分離 …といったリスク管理手法やリスク管理体制は、2009年に金融業界に入った私にとっては「当た…

【書評】クライヴ・アーヴィング『ボーイング747を創った男たち』

ジャンボジェットの愛称で親しまれるボーイング747は、1969年に初飛行してからというもの、半世紀近くが経った今でも世界中の空を飛びまわっている。あのずんぐりむっくりした独特のフォルムに愛着を持っている方は多いのではないだろうか。僕もその一人であ…

ザ・コールデスト・ウィンター

大昔に書評ブログを書いていたのを思い出し、再利用することにしました。 あんまり肩肘張っても続かないので、読みながら感じたことをふわふわ書いていくことにします。 内容の正確性に問題があるかも知れませんが、その際にはご指摘いただけると幸いです。 …